法務大臣は死刑執行ロボットである。
刑事訴訟法475条第2項で、六ヶ月以内に死刑執行の命令を下すように義務づけられているのである。
しかし、鳩山邦夫法相は言う。
法務大臣に責任をおっかぶせるような形ではなく、……〔略〕……(『産経新聞』2007.9.25.)
鳩山邦夫氏は、法務大臣に「責任」があると考えている。
しかし、それは間違いである。法務大臣に「責任」など無い。ロボットに「責任」など無い。
現行法では、法務大臣は六ヶ月以内に命令を下すように義務づけられている。命令を下さないという選択肢は無い。つまり、法務大臣には選択の余地が無いのである。
選択できないものに「責任」は無い。
自分で選択できないものについて、「責任」を求められても困る。自分で選択できないロボットに「責任」など無いのである。
鳩山邦夫氏の発言に対して、社民党の又市征治氏は言う。
重大な使命を放棄する、あるまじき発言。(NIKKEI NET 2007.9.28.)
「重大な使命」など無いのだ。
ロボットなのだから。必ず署名することを義務づけられているのだから。
法務大臣は死刑執行ロボットである。
まず、この事実を確認しよう。
多くの人がこの問題について発言している。しかし、その発言のほどんどが間違っている。
それは、この事実を見落としているからだ。
法務大臣のロボット性に気がついていないからだ。
諸野脇@ネット哲学者
● 死刑執行「自動的に」、法相発言に野党から批判
(NIKKEI NET 2007.9.28.)
鳩山邦夫法相が死刑執行を巡り「法相が絡まなくても自動的に進むような方法を考えたらどうか」とした発言に、野党から反発が相次いだ。民主党の簗瀬進参院国会対策委員長は28日の記者会見で「極めて無原則だ」と批判。社民党の又市征治幹事長も「重大な使命を放棄する、あるまじき発言。福田康夫首相の任命責任も含め、国会で追及しないといけない」と強調した。
法相の兄である民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見で「あの人と思い浮かべて(執行の)ボタンを押すようなことをしたくない、という弟の優しさから出ているのかもしれない」としつつ「軽率な部分もあった」と述べた。(20:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070928AT3S2801Y28092007.html
● 刑事訴訟法
第475条 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
2 前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であつた者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。