■ 烏賀陽氏が全てを支配している?
オリコンは、出版社を訴えず、個人ジャーナリスだけを訴えた。
このような異常な訴訟を正当化する訴状を作るのは難しいではずである。
オリコンの訴状を見てみる。(『音楽配信メモ』より)
被告〔烏賀陽氏〕は訴外インフォバーンをして、同社の販売網を通じて本件記事を掲載する「サイゾー」を全国各地に頒布せしめ、その結果、本件記事を不特定多数の者の目に触れる状態に置いた。分かりにくいので、要点だけ抜き出してみよう。
烏賀陽氏は、インフォバーンをして、「サイゾー」を全国各地に頒布せしめた。
我が目を疑う思いである。
烏賀陽氏が、インフォバーン社を使って、雑誌「サイゾー」を全国に「頒布」させたらしい。全国に配本させたらしい。「頒布」させた主体が、烏賀陽氏になっているのである。
なぜ、個人ジャーナリストにそんなことが出来るのか。烏賀陽氏はインフォバーン社の支配者なのか。
■ 宣戦の詔勅
上の文は、次のような形になっている。
~は、~をして、~せしめた。
この「~は」の部分には、行為の主体が入る。力を持っている者が入る。
例えば、次のようにである。
朕は政府をして事態を平和の裡に囘復せしめむとし……
●宣戦の詔勅
「朕」とは、天皇である。天皇だから、「政府」に指示をして「平和の裡囘復」することを目的に出来るのである。行為の主体になれるのである。
烏賀陽氏も行為の主体らしい。烏賀陽氏が「インフォバーン」を使って「『サイゾー』を全国各地に頒布」させる。ものすごい権力を烏賀陽氏が持っていることになっている。
■ 烏賀陽氏は富豪ジャーナリストなのか?
上の文言は誠に奇妙である。しかし、百歩譲ってみよう。烏賀陽氏は大変な権力者だと想定してみよう。それは、どのような状態か。
一見、烏賀陽氏は、ただの個人ジャーナリストのように見える。しかし、実は、烏賀陽財閥の御曹司なのである。
インフォバーン社は、烏賀陽グループ傘下の会社である。だから、烏賀陽氏は実質的にインフォバーン社を支配している。だから、「俺のコメントを『サイゾー』に載せて全国各地に頒布せよ。」とインフォバーン社に指示できるのである。
烏賀陽氏は、昼間は、さえない個人ジャーナリストである。しかし、夜になってメガネを外すと、なぜか、人相まで二枚目に変わる。愛車は、もちろんフェラーリ・モデナだ。烏賀陽氏は軟弱に見えるが、服を脱ぐと筋骨隆々だ。夜になるとその体で……〔以下自粛〕……
これでは漫画だ。
もちろん、この想定は非常識である。
しかし、訴状では、烏賀陽氏に大きな権力があることになっている。烏賀陽氏が行為の主体になっている。名誉毀損行為の主体になっている。つまり、「発言の責任」だけでなく「出版の責任」まで烏賀陽氏に負わせる形になっている。
烏賀陽氏は、インフォバーンをして、「サイゾー」を全国各地に頒布せしめた。
これは〈烏賀陽氏が富豪ジャーナリストだ〉という非常識な主張である。
もちろん、これは虚偽の主張である。